【世界を救う!?】培養肉のお話

今日は畜産科学科の私が培養肉について話していこうと思います。
今回はみなさんに培養肉の素晴らしさを知ってもらえるようにお話していきます!

目次

畜産の現状

培養肉の素晴らしさを語る前にまず、畜産が地球に与えている影響を解説していきます。

①水資源の枯渇

地球では水不足が深刻化しています。これから人口が増加していき、気候変動による砂漠化などが起きれば水不足による戦争も起こるかもしれません…。

ところでみなさんはハンバーガー1個分の牛肉を生産するために必要な水の量を知っていますか?
正解はおよそ3000 Lです。500 mLのペットボトル6000本分です!

お肉を作るためにはとんでもない量の水が必要なんですよね…。
水不足が叫ばれている現代で畜産が水不足に与える影響は大きいです!

②食糧不足

水不足と同様に人口増加著しいこの世界にとって食糧問題は深刻です。
豊かな日本では考えられないかもしれませんが、世界では4人に1人が栄養不足状態、9人に1人が飢餓状態になっているほど食糧問題は深刻なのです。

牛肉1 kgを生産するためには10 kg以上の穀物が必要とされています。
さらに世界の穀物の約40%は家畜の餌として消費されています。

本来、家畜は人間が食べれないような草を有効利用するために飼育されたのが始まりです。
トウモロコシなら人間も食べれます!
家畜の餌を食用に回すことができたら食糧不足問題を解決することができるでしょう!

仮に放牧などで人間が食べれない草を有効利用していたとしても、その広大な土地を農地に変えたほうが食糧生産できるので放牧だから大丈夫!というわけでもないです…。

③地球温暖化の促進

最近、地球温暖化の影響で気候の変動異常が多くなってきています。
このまま温暖化が進むと農作物の収穫に影響が出たり、慢性的な水不足に悩まされることになります。

一体、地球温暖化は何が原因なのでしょうか?
実は家畜が深く関わっているのです!

こちらのグラフは温室効果ガスの排出量の内訳です。
二酸化炭素が多くを占めているため、二酸化炭素を減らそう!…と言いたいところですが、二酸化炭素の25倍もの温暖化能力があるメタンの排出量を削った方が効果があるのです!

では、メタンはどこから漏れ出ているのでしょうか?

このグラフはメタンの発生源の内訳です。
消化管内発酵が1番の原因ですが、これはほとんど牛のげっぷによるものなのです!

よって牛の頭数が減少すれば、地球温暖化対策になりますね…。

➃かわいそうな家畜

牛は広い牧場で育てられ、鶏は庭みたいな場所で生活しているというイメージは幻想です。
一部にはそういった飼育方法もありますが、ほとんどは生産性を追求した飼育方法になっています。

You Tubeなどで海外の畜産現場をぜひ見て下さい!
家畜が生き物ではなく、食品として扱われていることが分かります。
私は実習で鶏がお肉になっていく姿を目撃しましたが、かなり心が痛みました…。

最近ではアニマルウェルフェア(動物福祉)が提唱され、ヨーロッパなどでは家畜の飼育環境が改善されつつあります。
しかし、安いお肉を生産するためにはアニマルウェルフェアを軽視しなければならないのが現状です…。

培養肉で解決!

畜産に多くの問題点があることが分かりました!
ではどう解決しましょう?

ヴィーガンベジタリアンになるのは手っ取り早いですね。
実際、多くの有名人がヴィーガンやベジタリアンを公表しています。

しかし、お肉が大好きな人には無理ですよね…。私も無理です。
そこで救世主となるのが培養肉です!

培養肉は筋細胞などを増殖させて作製されるお肉のことです。
培養肉が実現すれば、家畜を飼育する必要がないので、家畜の頭数が極端に減少することとなります。
そうなると様々な問題が解決しそうですね!

培養肉という言葉が消費者に抵抗感を与えそうですが、原材料が100%分かっているため、現在販売されているお肉より断然安心だと思います!

最近ではダイズミートなどの植物代替肉が人気となっていますが、やっぱり本物のお肉を食べたいですよね!

ぶーた

僕の存在意義も薄れてしまうのか…。

うーま

きっと私たちみたいにどんどん減っていくのよ!

培養肉の現状

培養肉の技術は確実に進歩しています。
2013年には世界初の培養肉バーガーの試食会が開催され、大きな話題となりました。
その時のハンバーガー1個の値段は3500万円です…。
マクドナルドでハンバーガーが30万個以上食べれる値段です(笑)。

そんな高価な培養肉ですが、現在ではコストが低くなっており、約1000円で提供できるそうです。
普通のお肉の値段に追いつくのも近いかもしれません!

培養肉は3次元で培養するのが困難なため、ひき肉で利用されることが考えられます。
しかし、2019年に東京大学と日清の共同研究で培養肉のサイコロステーキを完成させることに成功しました!

開発されたサイコロステーキ

全然お肉に見えないですね…(笑)。
しかし、この一歩はかなり大きいですね。
これからの技術に期待しています!

培養肉の将来

培養肉はいつ市場に出てきてもおかしくありません。
しかし、その前に培養レザーが市場に出てくると考えられます。

培養レザー

上の画像は実際の培養レザーの服です。
培養レザーはコラーゲンキノコの菌糸などから作られることが多いです。
培養肉が市場に出る前に、着る抵抗感が少なそうな培養レザーが普及すると培養肉の普及の助けになりそうですね!

現在は培養肉を開発するより、植物や昆虫からお肉を開発する動きの方が活発です。
培養肉が普及する前にこれらのお肉が普及していくと思われます。

しかし、培養肉にはロマンがありますね!
もっと培養肉について知りたいという方には『CLEAN MEAT 培養肉が世界を変える』という本がおすすめです。
現在の培養肉の動向が詳しくわかります!

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